「金田一少年の事件簿 シリーズ」犯人達を主役としたスピンオフ
- 「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」
が好評連載中で、金田一に追い詰められる犯人達の苦悩がギャグを交えて描かれます。
今回の記事では
- 仏蘭西銀貨:”葬送銀貨”
の物語を読み解いてみます。
”生い立ち”を重視する犯人ですが果たして…..
原作”仏蘭西銀貨”
ファッションブランド「キミサワ」のモデル高森ますみはある日、自分の荒んだ過去を知る男に脅迫され、命を奪ってしまう。
そして、ますみは「葬送銀貨」を名乗る人物に脅され、「キミサワ」とライバルブランド「六条」のコンペが開かれるホテル「仏蘭西館」で言われるがまま事件を起こしてしまう。
ますみの幼馴染である金田一は全ての事情を知り、彼女を救うため事件の裏に潜む真犯人「葬送銀貨」の正体を暴こうとする!!
犯人
実行犯
- 犯人:高森ますみ
- 職業:ファッションブランド「キミサワ」のモデル
- 動機:真犯人に犯罪の証拠を握られ、脅迫されて
真犯人
- 怪人:葬送銀貨
- 犯人:鳥丸奈緒子
- 職業:ファッションブランド「キミサワ」のチーフデザイナー
- 動機:過去に人を亡き者にしたことのある鳥丸は君沢ユリエに知られてしまうが、彼女は鳥丸を庇い遺体をともに処分することで秘密を共有する。
母親のように君沢を慕い尽くしてきた鳥丸だったが、ある日社内でも対立していた副社長の犬飼に秘密を話し、会社を譲ることを目撃してしまう。
裏切られた鳥丸は君沢への復讐、および秘密を知る犬飼と愛人の霧山を消し、「キミサワ」を自分の物にしようとする。
さらに、3人がいなくなることで「キミサワ」が弱体化することを恐れた鳥丸はライバルブランド「六条」の社長、六条光彦も始末することにする。
(六条はあの手この手で「キミサワ」を潰そうとしていたが….)
そして、憎悪が増田鳥丸はトリックの意味合いも含めて
- 「全ての犯行を無関係なますみにに実行させ、自らの手を汚さない」
という最低な手段を用いることにします。
犯人たちの事件簿”仏蘭西銀貨”見所
金田一のシリーズの中でも屈指の辛辣な犯人である鳥丸でしたが、
- 「ハッキリ言って今回の事件はシリアス、トリック思いつかないみないなコミカルなやつは一切無しよ」
→次のページ「トッリクまったく思いつかねぇ」と自棄酒
としっかりとした前振りと落ちで「犯人たちの事件簿」はスタートします。
生い立ちが全て
鳥丸とますみは
- 過去に荒んでいた時期がある
- 恩人に救われ、更正した
- 鳥丸もモデル出身、ますみはデザイナーも目指していた
- 飲み会が苦手
など精神的な双子といっていいほど、境遇や生い立ち、性格が似ていました。
そのため、鳥丸は「過去の自分と同じことをする」と予想し、ますみに過去を知る男をけしかけ、弱みを握ります。
とシリアスに語りましたが、「犯人達では」
- 水曜日のダウンタウンのパロディ
で進めていきます。(同番組では金田一のトリックを再現していた)
さらに、鳥丸は苦手なパソコン操作をする際に
- 「パソコンの生い立ち」
を考え始めます。
- 鳥丸「パソコンの生い立ちってなに?」
←こっちが聞きたいよ
基本祈っているだけ
本編ではますみが実行しているので鳥丸は
- 「基本祈っているだけ」
です。
さらに、仏蘭西銀貨は6話構成と最長(他は4話構成がほとんど)なのでどうしても間延びした印象があります。
インタビューを渋っていた理由
金田一本編の重大なネタバレを含みます。
鳥丸は他の犯人とは異なり、最後のインタビューを渋っていました。
実は君沢と鳥丸が遺体を処分していたところを犬飼に目撃されており、君沢は脅迫をされていました。
そして、君沢は犬飼に「キミサワ」を渡すことで鳥丸を守ろうとしていました。
そのため、事件を起こす必要性はまったく無く鳥丸は「金田一シリーズ」の犯人の中でも犯行を強く後悔しています。
その事情がインタビューの態度に表れています。
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