現在、高校生探偵の金田一一が大人となって帰ってきた「金田一37歳の事件簿」がイブニングで連載されています。
そして、記念すべき第一作目の長編となった
- 歌島リゾート編
が解決しました。
今回の記事では歌島リゾートの事件・トリック・推理などをまとめました。
目次
歌島リゾート編 事件概要
20年前、3度に渡って事件が発生した「オペラ座館」のあった歌島はリゾートホテルとして生まれ変わることになった。
PR会社で主任として働く金田一はセレブ向けの婚活ツアーの進行役として再び歌島に向かうことになる。
そして、金田一の悪い予感は的中し歌島リゾートに
- 第四のファントム
が現れることになる
第一の事件
婚活ツアーの肝試し企画の最中、ツアー客の1人
- 桜沢楓
がキャペル内で倒れているのが発見される。
金田一が脈を確認するもすでに無く、体も冷たくなっていた。
状況から彼女は首を絞められたと思われるが、現場を保存するために目を離した間に彼女の亡骸は忽然と消えてしまう。
その後、キャペルの鐘がなり駆けつけると
- 鐘のロープに首を吊った状態の桜沢楓の亡骸
が再び現れたのであった。
そして、2回の発見ともに容疑者にはアリバイがあったのであった。
推理のポイント
消失時
- 現場に落ちていた「水の入った袋」と「ゴルフボール」
「水」は時間が経っていたため「とある変化」が起きていた。 - 発見時、首に何重にも巻かれていたロープ
首を絞めたにしてはロープが多すぎるので、まるで首に触られたくないよう。 - 桜沢は館林とトラブルとなっていたが、肝試しのペアになったにもかかわらず楽しみにしていた。
- 桜沢は「演劇」が趣味で劇団に所属している
再発見時
- 鐘はキャペルの2階にあり、床の穴にロープが伝わり1階で引くことで音が鳴る。
- キャペルの2階の穴付近とその下の床が濡れていた。
- オードブルに使っていた氷の塊が1つ消えていた。
第二の事件
ツアー客の1人、鈴木実はある人物に怯えていたが連れ去られてしまう。
その後、「オペラ座の怪人のテーマ」が鳴り響き、金田一達はとなりのホールのシャンデリアが落下するのを目撃する。
ホールに向かう金田一達だったが、そこでシャンデリアの飾りに串刺しにされた鈴木の変わり果てた姿を発見するのだった。
そして、桜沢のときと同じく全員がシャンデリアを落とすのは不可能であった。
推理のポイント
- 周囲にあったLEDライト
- 破損が少ないシャンデリア
- シャンデリアはウィンチで上げ下げできる
- 「全ては逆だった」
「シャンデリアが落ちた」のが逆ならば「どういう状態」だった? - 犯人は柔道の達人。
歌島リゾート編 トリック回答
第一の事件
消失時
発見時実は桜沢は生きており、主催者と偽った犯人のドッキリに協力していた。
そして、ゴルフボールを脇に挟むことで脈を止め、袋に入れた氷で体を冷やしていた。
また、首にロープを何重にも巻いたのは首の脈を測れないようにするためだった。
再発見時
隙をみて脱出した桜沢を犯人は亡き者にし、氷の塊にロープを巻きつけストッパーにすることで亡骸の位置を調整した。
氷が解けることで亡骸が落下し、鐘が鳴る仕組みだった。
第二の事件
「シャンデリアが落ちた」のでは無く、「予めウィンチで降ろし逆さにしたシャンデリアに鈴木を一本背負いで落とした」というトリックだった。
鈴木をシャンデリアごとひっくり返すことで、「シャンデリアが落ちた」ことが原因と見せかけた。
さらに、LEDライトをホールの窓に付け、即席のシャンデリアを作り上げた。
そして、音楽のタイミングに合わせてLEDライトを引っ張ることで「シャンデリアが落下した」ように見せ、アリバイを確保した。
真の犯人「第四のファントム」は誰?
ポイント
- シャンデリアが落ちていないのなら、大きな音が鳴るはずも無い。
- 鈴木は犯人の正体に気づいていた。
犯人は整形し顔を変えていたが、「ある体の特徴」はそのままであった。
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