ドクターストーン初の小説版
- Dr. STONE 星の夢、地の歌
原作:稲垣 理一郎 作画:Boichi 著者:森本 市夫
が発売となりました。
- 第2章:コショウはなくても歌は歌える
では千空は釣りとバンド演奏に科学で挑むことになります。
本編では描かれない寄り道である第2章のネタバレ・感想をお届けします。
目次
第1章の内容と感想
- 第1章:落ちこぼれ科学部 宇宙にゆく
では文明崩壊前の高校で千空は
「宇宙に行く」
と高らかに宣言し、そのために科学部の乗っ取りを企てます。
時系列
本編の万能薬作りに向けて、ガラス器具と研究室を作っているころの話です。
ガラスはカセキに任せていたのとこれらが無いと次には進めないので
千空は手が空いていました。
用語解説
村の食糧事情
村は農業はあまり発達しておらず、狩りと採集、そして、
- 漁業
が食糧確保に重要でした。
ただし、その漁業も後述の理由から
釣りが発展しておらず、生身で水に入って銛で魚をしとめるのが主流となっています。
また、調味料は
- 酒
- 塩
- みりん
などしかなく、千空は特にコショウなどの香辛料がないことが不満げでした。(コショウの実は熱帯地域でしか取れないため。)
主な登場人物
礁
村一番の漁業の達人である壮年の男性です。
捕った魚はクロムにも分け与えています。
「人間も自然の一部」とし、魚などの自然との調和(バランス)を重視しています。
サガン
ガンエンの父親で主に村の備蓄食料の管理や調味料を作っている壮年の男性です。
上記の調味料以外にも
魚を醗酵させて作る醤油:魚醤
も作っていました。
村人達
- 食い意地の張っているガンエン
- 村一番の綺麗どころルビィ、サファイア、ガーネット(キラキラ三姉妹)
- おしゃべりと噂話が大好きなシャベル
などラーメンで味方につけ、製鉄作業を手伝ってもらっている住民達です。
そのお礼もかねて宴に招待することになります。
入学式とバンド
千空の昔話(小説第1章)を聞いた
- クロム
- コハク
- スイカ
は入学式と音楽に興味を持ち、千空もやることが無いので
- 村の住民の一部を招いた宴のための食料集め
→コハク達は入学式を勘違い - 手作りの楽器を使ったバンド演奏
を行うことにします。
水の世界に挑む
- 狩り(肉)はコハク
- 採集はスイカ
に任せて、千空とクロムは
- 魚と魚醤
を手に入れることにします。
が、
2人の体力では漁業はうまく行くはずもありません。
さらに村には
- 百物語:蜘蛛の糸
で釣り伝わっていましたが、
糸が太すぎて魚に気づかれる、細くしようにも強度がもたないため、まったく発展していませんでした。
どうやら物語で概念を知っていても技術が追いつかなかったようです。
釣りに科学で挑む
- 「糸が無ければ1から作ればいいじゃない」
とばかりに千空は科学で釣りに挑みます。
そして、
- ヤギの小腸で作った糸:ガット
- 水に入る糸の長さ調整と魚がかかったか分かる:ウキ
- 糸を巻き上げるリール
→2つはカセキが作成 - 魚の骨で作った:ルアー(疑似餌)
を作り上げます。
バンドに科学で挑む
- スイカ:オカリナ
→ラーメンの呼び込みにも使用していたもの - コハク:動物の皮を張って作った4つの太鼓、ドラム
- クロム:ガットを弦にしたギター
- 千空:プロデューサー
として音楽に挑み、ドラムまでは順調に完成させます。
が、
千空は音楽はイマイチで、特に音を調整するチューニングはできませんでした。
過去の記憶
そこで千空は
- 世界崩壊前、科学部のギターが得意なナイス先輩
から教わった
- ギターの仕組み
- 細かい弦の太さや長さ
を思い出し過去の記憶のみを頼りにギターを完成させます。
宴の後で….
- 魚をはじめとした料理
- バンド演奏
をこなし宴は幕を閉じまず。
そして、宴の後コハクは千空に
- 「寂しくはないのか?」
と静かに問いかけるのでした……….
感想
ドクターストーンは目標を決めて、そこに最短で進むことで話が展開していきます。
今回のように
- 寄り道
- 村の生活
などは本編では余りかかれないので新鮮でした。
コハクの最後の問いに千空はいつもの調子でしたが、
突如今までの生活、仲間を失った(大樹と杠とも別行動)のですから本心は寂しく、強がっているのではないでしょうか?
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