「金田一37歳の事件簿」、「タワマンマダム編」第9話のネタバレ・推理記事です。
あらすじ
金田一は最後の謎であった
- 犯人:タワマンマダム三人衆
が仕掛けた監視カメラのトリックを見破り、証拠を突きつける。
観念したマダム達は美咲への恨みを語り始めるのであった。
監視カメラのトリック
- 予め美咲に成りすまし、宿泊先の予約や宅配便の伝票を用意しておく
- 最上階に行った九条は美咲のキャリーバックに伝票を張り、美咲のふりをして受付に取りに来てもらうように頼む
- 九条はキャリーバックに隠れスタッフに運んでもらうことで1階の集積場に移動する
- 予めダンボールに旅行の用意をしておき、キャリーバックに詰め替える
- 園森と合流し、4つに見せかけた1つの巨大なダンボールに入りパーティールームに戻る
以前の記事での推理どおり、キャリーバックとダンボールで移動したのが正解でした。
(最初はスタッフに変装していたと考えていましたが……)
ちなみに竹腰先生曰く、「九条は特に体が柔らかく、キャリーバックにも入るだろう」とのことです。
さらなる不自然な点
- 伝票の筆跡は美咲ではなく別人のもの
- 伝票に美咲の指紋も残っていなかったこと
も発覚しました。
決定的な証拠
トリックを暴かれてもしつこく食い下がる姉小路でしたが、金田一は
- 決定的な証拠
を突きつけていきます。
九条の痕跡
- 「九条の髪は長いので抜けやすく、バックを徹底的に調べれば見つかるはず」
と金田一は指摘します。
落下した高さ
真壁によると「美咲の部屋(38階)とパーティールーム(20階)では高さ、落下のスピード、衝撃などが異なり、遺体の損傷に違いが出る」ので
徹底的に調べればどこ高さから落ちたのか分かるそうです。
落下時間
- タワーマンション周囲の監視カメラ
- 野次馬のスマホ
などから美咲の落下した正確な時間が秒単位まで割り出されていました。
さらに
- 園森が使ったカラオケの履歴
からこちらも正確な時間が秒単位まで割り出されていました。
落下したのは20秒ほど早く、園森が美咲の落下を目撃するのは不可能でした。
姉小路は第7話で金田一に「今のハイテク社会では(古いミステリーの)トリック通用しない」と挑発していましたが、
結局は現代のネット監視社会に足元をすくわれ、小手先のトリックは通用しないようです。
その他
- 処分する時間が無かった美咲の3Dマスクと細工をしたダンボールも押さえられ
ついに三人は観念し、犯行を認めます。
初めから犯していたミス
- 「(三人が犯人だと)初めから気づいていた」
と金田一は言い、更なるミスを指摘していきます。
ハイヒールの不自然さ
- 遺体のそばにハイヒールが落ちていた
→美咲はハイヒールを履いたまま飛び降りたことになる
しかし、自宅のベランダから飛び降りるのにわざわざハイヒールを玄関から持ってきて履くのは不自然です。
これが金田一が言う「はじめから犯人達がミスしていたこと」でした。
- 3話の遺体発見時、ハイヒールがハッキリ書かれている
- その後も「遺書は靴といっしょに残すものでは」
とありましたが、管理人はまったく気づきませんでした。(これは悔しい)
さらに
- ハイヒールを履くのが不自然な場所 = パーティールーム
ということで美咲は最上階の自宅からではなくパーティルームから落下したと金田一は気づいたのでした。
動機
三人は動機を語り始めますが、次回への持越しとなります。
第10話で動機、金田一が嘘を付いてまで有給を使って桃香を手伝いに行ったことに対するオチが付いて完結となるのでしょう。
次回シリーズ予告
- 原作者:樹林伸先生(天樹征丸は別名義)のTwitter
ではやくも次回シリーズの一部が予告されました。
「タワマンマダム」は現代的な社会が舞台でしたが、
第三シリーズは金田一初期に見られたおどろおどろしく、かなり残酷で複雑な事件になるようです。
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